ドッジボールはいつも最初に狙われる、なんか惜しいぜ、押居A太です。
ついに買っちゃいました。 ちょっと大きめの空気清浄機。
「持ち帰りなら、お安くしますよ」って電気屋さん、ありがとう。
もちろん持って帰ります。
電車を乗り継いで、ふ~、ようやく自宅前に到着。
ほんと、エレベーターがあってよかったよ。
この後、4階まで階段をのぼるなんて、考えるだけでテンション下がるよね。
昔、実家の両親と住んでいたマンションはエレベーター無しだったから、この”ありがたみ”、すごく実感するワケです。
…汗ばんだ衿、ややずれたメガネ。
疲れた体を引きずりながら、戦い終えた男が帰ってきた。仕事帰りの父・押居U作。
自宅は6階…。
うっすら透ける靴下を膝までぴっちり伸ばし、最後の難関”心臓破りの階段“に挑むために精神を集中させる。
エンジ色のネクタイをたなびかせ、一気に駆け上がる父。
近所のお父さん達からは“赤い彗星”と一目置かれ、近所の子ども達からは“汗だくじじい”と呼ばれていた。
一種の妖怪扱いだ。夕暮れの階段を必死の形相で駆け上がり、上りつめるとヒック・ヒック・ゲー・ゲーと鳴く妖怪。
もう父の体には限界が近づいていたのだ…。
父も走れる年齢ではないし、両親は最近、エレベーター付きのマンションへ引越した。
父は毎日楽しそうに帰宅しているという。
楽しすぎて“ユキサキボタンヲ、オシテクダサイ”というロボットボイスに「ゴカイデス」と答えたりしているそうだ。
もうヒックヒックすることはなくなったけれど、近所の子ども達から“コンピューターじじい”と呼ばれているそうだ。