ウィンクしたときの顔が一番怖い、と言われます。なんか惜しいぜ、押居A太です。
そんなボクが自炊に目覚めたお話です。
ひとり暮らしを始めた頃は自炊など皆無。
だってコンビニがあるから大丈夫だよ。
と、ガスコンロを買えという母親に逆らって、予算オーバーのカッコいいCDミニコンポを買ってしまった十九の春。
その当時は、やけにコンビニ弁当が新鮮だったり、ずっと夢でしかないとあきらめていた、『毎日からあげ定食』を実現したり。ひとり暮らし最高っ、なんて楽勝ムード。
しかし、そんな時代はあっけないほど短く、お小遣いはスグなくなるし、栄養が偏っているのか体調も微妙な具合に…。
やっぱりちゃんと食べなきゃダメだなー。
あのときガスコンロ買っとけばよかったかも、とかなり後悔。一念発起して自炊生活を決意するのでした。
そして家に届いたばかりのガスコンロはコンパクトながら学生にはちょっと贅沢な2口タイプ。
なんとなくCDコンポの隣に並べてみると、ターンテーブルをスクラッチするDJのようにも見えるし、イイカンジ
料理はリズム、レッツ着火!
最初の一週間で目玉焼きをマスターしたボクは、次の週にはスクランブルエッグへ。
次いでスペイン風オムレツ、イタリアのたまご料理フリッタータ…。さらに、ふわとろオムレツを制覇。
そして最後の砦、親子丼。おかしい、ちょっとしょっぱい?
あのとき、母親を裏切ってミニコンポを買ってしまった後悔が胸に…。ではなくて、塩加減が難しいだけなのでした。