「気まぐれシェフの~」というメニューは必ずオーダー。なんか惜しいぜ、押居A太です。
南の島。海、風、そして太陽。
幼い頃それは天国とほとんど同義語だった…。
南に行けば何かがある。きっと“しあわせ”が…。
ボクの家を南に数分行ったところにある、会社の先輩・野村家のマンション。
たっぷりと太陽が降り注ぐ全室南向き。
そこで出迎えてくれたのは、いかにも幸せ顔をした奥様でした。
部屋の中、暖かいですね~。
「一日中ポカポカよ、休日はみんなでゴロゴロして過ごすの。ねえアナタ」。
…えっと、先輩は?
あっいた。野村さんは取り込んだ洗濯物を両手いっぱいに抱えてやってきた。
素敵だな~、家事は旦那さんも手伝うんですね~。
「南向きだと毎日ふとんが干せるし、洗濯物の乾きも早いし。ねえアナタ」。
やや間があって「え、あぁ…」と野村さん。
奥様は最近、運動不足を気にしてフラダンス教室に通いはじめたという…。
太陽をいっぱい浴びた幸せな家族。陽気な奥様と元気な子ども、そして人がいい主。いや “お人好し”と言うべきかな…?
野村さんはどちらかと言えば“日陰の人”。
いやつまり、目立たないけど努力家。縁の下の力持ち。半袖より長袖が似合う。
いや、とにかくいい人なんです。
そんな野村さん、転居を考える際には「南向き」を最優先したそう。
以前より交通の便が悪くなることを覚悟して…。
「駅をよく利用するのは僕だけだから」と野村さんは笑う。
明るい家庭、健康的な住まい。それを手に入れるためには、ときにはガマンも必要なのだ。
日向あれば日陰あり。野村さんにもっと光を!ガンバレ~、野村サン!